今を生きる
2年前の元太。
この頃になると自力で立つこともままならなくなっていた元太。
それでもこの時は珍しく自分でヨロヨロと立ち上がっていました。
きっと元太にとってなぜ立ち上がれなくなったのかわかっていなかったのだと思います。
そう、この子達は私達人間みたいに昨日の事を後悔したり明日の事を不安がったりすることはありません。
そして歳を取ったことも、目が見えなくなったことも、歩けなくなったことも、身体のどこかが痛いことも、辛いことも、なんの疑問も持つことなく全てをそのまま受け入れて、自分の命がいつ尽きるのかなんて考えることもありません。
ただただ今日と言う日を懸命に生きているのです。
生まれてからずっと毎日毎日同じように繰り返し生きてその中でほんの少しだけ楽しいことや嬉しいことを見つけては全身で喜んでくれる。
だからこそ私達は、少しでも多くこの子達に幸せな時間をあげたいと思うのです。
だけどそれも私達人間が勝手に思うことで、この子達にとっては昨日も今日も明日もいつもと何ら変わることはありません。
大好きな家族と共に過ごすこと。
それがこの子達にとって何よりの生き甲斐なのかもしれません。
どうか今日一日、一分一秒を無駄にせず今目の前にあるひたむきにそして懸命に生きている命と共に過ごされますように・・・。
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