命と向き合う
元太が癌であると知らなかった頃は、きっとこのまま穏やかな日々を共に過ごし、20歳まで頑張ってくれるんじゃないかと思ったりもしたものですが、告知を受けたその日からいやがうえにも元太の命と向き合わなければならなくなりました。と言ってもその時はまだまだ元気いっぱいだったのでさほど深刻には考えてなかったのですが、14歳のお誕生日を迎えた夏が過ぎ、秋が深まる頃には元太もかなり弱ってきており、そんな姿を見ては、いつか訪れるであろう日のことを心のどこかで思っていた自分がいました。
そして元太の命と向き合うと言うことは、最期の時まで眼を逸らす事なく共に生きることなんだと改めて思いました。
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