看取りの時①
2019年1月4日。
寝たきりではあったけど、この日もいつもと同じようにお店へ出勤した元太。
時々下痢をするものの比較的落ち着いていました。
仕事を終えて家に帰っても、なるべく普段と変わらず過ごそうとリビングに元太を寝かせテレビを観たり元太に話しかけたりしながら穏やかな時を過ごしました。
そして夜もいつもと同じようにベッドへ運びワタシの隣で寝る元太。
日付が変わった1月5日の夜中の2時頃だったでしょうか、元太が突然「ウォーン!」と大きな声で鳴いたので慌てて飛び起きました。
元太を見ると元太自身も自分の鳴き声に驚いたのかキョトンとした顔をしていました。
そんな元太を見てワタシはホッと胸を撫で下ろしましたが、心の中でいよいよお別れの時が近づいてきたのかな・・・と感じていました。
それから元太をリビングへ連れて行き、しばらく様子を見て元太のお気に入りの場所である相方の隣で寝かせました。
元太に少しでも家で過ごしてきた日々を感じていてほしいと思ってのことでした。
それからしばらくして、時折苦しそうな声を出すようになった元太。それと同時にタール状の便を何度も何度も出していました。
ワタシは元太を撫でながらいつも歌っていた自作の元太の子守唄を元太に聴かせてあげました。
その間だけ元太は声をあげる事もなく静かに横たわっていてくれました。
元太とお別れする4時間前の事でした。
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