最後のお別れ
2019年1月6日午後2時、元太の葬儀が執り行われました。
読経が流れる中、ワタシは思ったほど取り乱すことなくただ淡々と元太と過ごした日々を思い返していました。
元太と初めて出逢った日、元太を我が家に迎えた日、元太と初めてお散歩した日、元太が初めて足を上げてチッコをした日、元太と初めて迎えたお誕生日・・・元太と過ごした14年間は優しい想い出でいっぱいでした。
読経が終わり、荼毘に付される前に形のある元太と最後のお別れをしました。
ワタシは元太の名前を呼ぶだけで後は何を言ったのか覚えていません。
相方はただ黙ってずっと元太を見つめていました。
どれほど待ったでしょうか?
係の人に呼ばれて次に元太に逢ったのは元太の形のまま綺麗に並べられたお骨でした。
そのお骨を一つひとつ丁寧に拾い骨壺に納めていきました。
一部のお骨は元太の毛と一緒に小さなカプセルに入れました。
そのカプセルは今もずっと肌身離さず毎日身につけています。
葬儀を終えて元太のお骨の入った骨壺を手にした時、ワタシにはずっしりと重く感じられました。
ここに元太がいるんだ。
ワタシは元太を感じようと強く強く骨壺を抱きしめました。
お骨となって我が家に帰ってきた元太。
いつも家族で寛いでいたリビングの片隅を元太の場所として用意しました。
小さな棚の上に骨壺、写真、いつもお散歩の時に履いていた靴を並べて「お帰り、元太」と声をかけました。
だけどそこには尻尾を振り応えてくれる元太の姿はありませんでした。
こうして形のない元太を想いながら過ごす日々は、ワタシにとって辛く悲しい日々へと変わっていったのです。
0コメント