ペットロス療法士と言っても聴き慣れない方も沢山おられると思います。ワタシ自身もそんな資格がある事自体知りませんでした。たまたま元太と言う柴犬と暮らしていた事からSNSを通して沢山のワンコやニャンコと暮らしているご家族様とお友達になることができました。そして、元太がシニアになってからは同じような年齢のワンコと暮らしているご家族様との交流も増えました。そんな中、高齢や病気などで虹の橋を渡ってしまう子達も増えました。長年共に過ごしてきた大切な我が子との別れほど辛く悲しいものはありません。ワタシ自身も元太を亡くした時の悲しみは言葉で言い表せないほど深く、今もなおその悲しみは心の奥で蠢いています。

そんな時、ワタシに何かできることはないかと思っていたところ「アニマル・ペットロス療法士」と言う資格を見つけ、すぐさま資料を取り寄せ資格を取得するため日々勉強に励みました。その内容は奥深く、心理面、精神面、身体の仕組み、カウンセリングなど療法士として必要な事を様々学びました。お陰様で無事に療法士の資格を取得することができましたが、程なくして愛犬の元太が虹の橋を渡りました。この時、あまりにも悲しみが深くワタシ自身が強いペットロスに陥り、なかなか這い上がる事ができませんでした。こんなワタシにペットロス療法士など務まるのかとふと頭をよぎりました。だけど、元太との別れがあったからこそ、我が子を亡くされたご家族様の悲しみや寂しさを感じる事ができるような気がしました。そして元太が身をもって教えてくれた想いを胸に、ペットロスから立ち直れないご家族様の心に寄り添える療法士としてお役に立てたらと思っています。

2020.02